2週間で4棟の上棟が終わりました
最後は上棟といえるのか鳥居の建立になりました。
20年来のボランティア仲間からの依頼で、庄原上野公園にある厳島神社の鳥居の再建をさせていただきました。いろんなご縁の積み重ねで出来上がりました。
鳥居の図面を探していたら京都の宮大工さんからものづくり大学の資料を教えていただき調べていたら、その時の学生がうちの社員だったので明治時代の図面を見ることができて、疑問に思っていたところの納まりが理解できたこと。
この図面を参考に施工図を書かせてもらいました。
限られた予算内でおさめるために材木屋さんにも無理を言って丸太を調達してもらい
今回は製材までの立ち合いました。あえて曲り木を探してもらい、天に向かってそらすように木取りをしました
社員大工の中山棟梁は原寸から刻み仮組みまですべてを任され、ひとりで丸太と向き合いました。そんな中山さんの母親が庄原の出身だった事も何かのご縁なんでしょうね。
ご親戚の方々にも観ていただける場所に鳥居が建つわけです。
製材の写真が島木に加工されたところです。
全てが手作業です丁寧な仕事をする棟梁の道具はいつも整備されていて、きれいに作業が進みます。
このような手仕事でないとできないような仕事がいつ舞い込んでもいいように日頃から道具の手入れをしていることと、どんなに機械加工が進みスピードが追求される時代ですが、手仕事でできることは少し時間が掛かっても手仕事をする。
このような物件も普通にこなしてしまう若い大工さんは頼もしい限りです。
屋根部分の反り具合といいきれいなラインがが出ています。
塗料は宮島の大鳥居(宮島では鳥居さんと、さん付けで呼ばれています。)と同じ色合いの
荘厳を使いました。
現地での組立も朝早く出発して朝8時には庄原の現地で仕事ができるように、
職人さんにとっては当たり前のことがいまだに続いています。
島木、笠木が納まりほっとしている棟梁!
気持ちわかります。ご苦労様でした。
湖の水がいっぱいになる前に屋根鈑金を終わらせて、足場を撤去しなくてはいけません
雨が降れば急に水かさが上がるとか急がねば!
何よりも発注頂いた観光協会のみなさんにこんな立派なものがあの予算でできるとは、凄いと
喜んでいただけたことが嬉しくて、仕事って本当に楽しいですね。
いろんなご縁をかたちにできた 感謝の再建です。
永本建設(株) 永本清三