測量といえば、歴史上の人物として伊能忠敬をイメージする方が多いのではないで
しょうか?
忠敬は、一定の歩幅で歩く訓練を行い、歩数から距離を計算していました。
それをずっと繰り返し、正確な日本地図を作成するなんて、本当に気の遠くなるような
作業です。それが江戸時代・1800年代の初めの事です。
その後、長い年月が過ぎ、今から68年前の1949年6月3日に「測量法」が公付されま
した。同法律の公布が「測量の日」制定の由来と言えます。
※ 実際に「測量の日」が制定されたのは、40周年にあたる1989年で、建設省
(現:国土交通省)、国土地理院などが関わっています。
世界的にみると測量のルーツは、エジプトで発達したといわれています。
エジプトではナイル川の氾濫による洪水で分割された土地の境界線が不明になってしま
うという問題を抱えており、エジプト国内の課税の為にも測量は、必須だったのでしょう。
尚、日本における測量のルーツは、聖徳太子が実施した土地面積の基準制定であると
言われています。伊能忠敬ではないのですね・・・
そこで本日は、測量の日という事で先日実施致しました当社計画中案件の土地(敷地)
測量の様子を、業者様のご協力により一部紹介させていただきます。
まず測量に使用する道具をご紹介します。
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①プリズム |
なんだこれは・・・魔法使いのステッキみたいですね・・・・
正八面体のプリズムがついています。
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②トータルステーション |
なんか覗き穴レンズみたいなものがついていますね・・・
街中の道路等で見かけたことがありませんか?
機器②から光をステッキ①へ向けて飛ばすことによって、距離、角度及び高さ等を
測り、座標点を記録していくという代物です。
ステッキ①を持って測りたいポイントへ移動していくと自動追尾機能が働き、機器②が
自動でステッキ①を探し、測量点を記録しくれるとのことです。
以前は、ステッキ①を持って動く係と機器②を操作する係の2人一組で行っていましたが、
なんと上記の機器を使用すると、1人で測量が出来るそうです。
業者様の間では・・・(通称)『ひとりででき太君』・・・と呼ばれています。(笑)
昔の紙のスケッチが・・・今ではタブレット型パソコンへと進化しています。
測量現場にて現地を確認しながら上記タブレットPCを操作することにより、測量しながらある程度の敷地図面が作成できる為、事務所へ帰ってからの作業が大幅に削減可能との事です。
家造りには、様々な業種の方々が関わっております。日々ご協力業者様方に感謝しながら、我々も丁寧な仕事を心掛けていこうと思います。
以上、ほんの一部ですが測量の日という事で、敷地測量という業種の紹介を、
本日初投稿の営業設計部ニューフェースがお届けさせていただきました。
今後ともご愛読の程、宜しくお願い申し上げます。 (yoshijun)