先日、新幹線でとんでもない事件がありました。自殺した本人は年金が少なく家賃も払えず生活が困窮していて、自殺を図ったとあるが、ニュースでは社会保障整備の問題として取り上げている。
年金だけで生活できない事は随分前から分かっていた。
今回の事件は社会保障制度ではなく、都市と地方の豊かさの問題だと思う。
都会では豊かさの評価が全てお金になっています
つまり、収入が無くなった時に人間としての価値が無くなってしまい、自殺した彼のような生活が困窮し、他人に迷惑を掛けてしまうことになんら問題を持たないような精神的異常者は都会ほど多く、このような事件が起きてしまうような予備軍は多いと聞く。
地方の高齢者は金銭的に豊かと言えば、そうでもないが、地方だと居住費、交通費、駐車料台、と都会と比べると破格値だ、生きていく経費が少なくて済む。
そのうえ、物々交換などの生きていくための協働の精神がいまだに残っている。
野菜に限ると、交換しなくても、家族だけが食べきれないほどの無農薬の新鮮な野菜が、田畑にはある。どうせ売ってもお金にならない、腐らすならあげますという善意の志がある。もらってばかりでは悪いからとお手伝いをして労働でお返しするそんなコミニティーが残っている
そんな小さな耕作面積は合わせると、実は大型機械を導入して大量に農薬を撒いて収穫する。面積よりははるかに多い!
都会で考える経済システムには無い、小さなロットの集合体で、活用できれば地方にはもっといい資源になると思う
そのように地方にはお金に換算できない心の豊かさがある気がする。
もしも心に傷ついても、それを癒す自然がある。大地がある
先日お客さんに薦められて読んだ本に、化学物質が含まれる新建材の部屋と無垢材の家では
睡眠が浅いレム睡眠の時間が長いほど疲れが取れなく体力の回復が遅れると九州大学で研究発表されたようだ。今まで木をふんだんに使った家、調湿作用がある塗り壁(湯布珪藻土)の部屋は何故か落ち着くし、睡眠が深い、すっきり目覚める感じはアルファ波の低さで実証されたことになる。幼少期にそのような建物に住み、幼稚園や小学校を木質化し調湿作用のある塗壁にするときっと暴力をふるうような生徒はいなくなるだろうと(精神科医のお客様が言われるので確かだろう)
大量の人が田舎を捨て、富を求め都会を目指し、大量に歳をとり、大量に生活苦になる
それを社会保障制度の責任にするではなく、一極集中した都市型経済システムが歪だと考える方が正しい。
何もかもが都会中心、何もかも大手企業優先の経済システムには、地方との格差が広がり、その流れに乗れなかた人が都会での藻屑として埋もれてしまい、このようなテロ行為に近い暴動がおきるなだろうか?
何よりも怖いのは不特定多数を巻き込む事件になってしまった社会性のなさ、もしくはそうさせてしまった心の病だと思う。
日本人として人に迷惑を掛けない。次なる世代に恥ずかしくない生き方をする
そんな日本人を育て、このような事件が続かない事を願うだけです。
永本建設株式会社 永本清三