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2015年1月29日木曜日

広島注文住宅ブログ 古民家改装!

ただいま、廿日市にて古民家改装をさせていただいております。
築80年の最近ではめったにお目にかかれない現場だけに、とても勉強になります。

構造材は、ほぼ丸太!
しかも曲がったものばかり!
四角に製材されたものは柱と厚鴨居くらい!

現代の住宅は製材したものを使用して作られますので基本四角です。
僕たちは製材されたものでしか家を作ったことがありません。
だからこそ、こういった改装はとても難しいのですが、やる必要があるのかなと思います。

そんな古民家ならではの写真が今日撮れましたので載せさせてもらいます。



わかりにくいですが、野地板の上に針葉樹(杉・桧)の皮が敷いてあります。
この皮の上に藁を混ぜて練り込んだ発酵させた赤土をのせて瓦を葺きます。
今ではこういった工法で屋根を仕上げることはほぼありません(社寺建築は別として)が、昔はこれが一般的な工法でした。
こういう屋根を作れる屋根屋さんもだんだん減ってきています。
大工も、自分で加工できる大工が減っていってます。
そんな中でも、弊社ではこの築80年の家まではいきませんが、手刻みで新築を作らさせていただいております。
客観的に考えればすごく貴重なことをさせてもらっているなと思います。

僕は現場監督で職人ではありません。
昔の職人の技を受け継ぐことができません。
ですが、弊社大工たちが受け継いでくれるサポートくらいはできると思います。
そして知識として持つこともできます。

こういう日本古来の家づくりをさらに次の世代へ教えていける人になれたらいいなぁとこのブログを書きながら思いました。

「そのためにはもっとしっかり勉強せい!」という声が飛んできそうなので今日は耳栓しときます。

≪Mr.T≫